喫煙者と肺がん
現在、肺がんは、がんによる死亡者数の中では胃がんを抜いてトップになっています。
平成5年ごろまでは男女合計でみても胃がんがトップでしたが、肺がんは昭和30年代と比べると約20倍にも増えているということです。
さらに、肺がん患者の約90%は喫煙者であり、タバコを吸う人は吸わない人の約20倍の肺がん率があるという結果が出ていますので、肺がんと喫煙率は切り離しては考えられないのではないでしょうか。
肺がん率は日本だけではなく、世界的にみても年々増加の傾向にあり、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ドイツなどでもがんによる死亡者の中では肺がんがトップになっています。
肺がんは、「非小細胞がん」と「小細胞がん」に分けられ、中でも「小細胞がん」は、肺がんの約15~20%を占めており、増殖が早く、肝臓などのほかの臓器に転移しやすいという特性があるため、注意が必要です。
しかし抗がん剤や放射線治療の効果が非常に高いという特性がありますので、早期発見することで有効な治療を行うことができるといわれています。
また、タバコを吸う人の中でも20歳未満で喫煙を開始した人の肺がん率はタバコを吸わない人の約6倍になります。このような若年喫煙は肺がんだけではなく、他のがんの発生率も高くしているといわれています。
ですから、喫煙開始年齢が低いほど肺がんにかかりやすく、また喫煙期間が長いことも肺がん率を高めているといえるでしょう。
受動喫煙
最近では、タバコを吸っている本人だけではなく、周りの人に与える受動喫煙の被害も非常に大きな問題とされています。
実際に喫煙する夫の妻は、喫煙しない夫の妻に比べて肺がん率が約2倍にものぼるといわれていますので、喫煙者は自分だけではなく、周囲の人の健康も脅かしているということを忘れてはいけませんね。
受動喫煙による肺がんにかかるリスクは、禁煙や分煙することで低くすることができますので、家族のためにも、健康のためにも、今から禁煙しても遅くはないと思います。
